2010年4月12日月曜日

花押のセミナーとワークショップの報告

  CCCF2009第5回花押についてのセミナーとワークショップは、3月25日(木)に予定通り終了いたしました。

  受付開始の6時よりもだいぶ早くから集まってこられ、定刻にはエントリーされていた方一人を除いてはお揃いになりました。

  まず、定刻6時30分から会場を提供してくださった久米繊維工業社長の久米信行さんの司会で始まり、講師である望月鶴川先生のご紹介を一通りしてくださり、そのあとを受けて鶴川先生がわれわれのためにご用意いただいたスライドを使用ながら、花押のこれまでの歴史的なことと、花押の用途などについての説明がありました。

  そして、現在でも内閣での閣議の議事録には大臣全員の花押による署名を入れてオーソライズされているということで、現代にも活きて使用されているというお話などをしてくださいました。

その後展示物についての説明をして頂き、そのあといよいよ各自の花押をデザインするよいうことで、紙と筆を使って10分以上も経ったでしょうか。そして一人一人の相談に乗っていただき、原案を各自が創ったのち、順番に先生にそれを元に色紙に先生のセンスを加えられて花押らしく仕上げをしてくださいました。

  私の花押も天地人形式にして一樂の一が天で次の樂を草書体にして右下で終わるのをさらに続けて地にあたる横の線を芸術的に入れるということで完成しました。この写真も載せておきます。やはり先生の手にかかると花押らしく貫禄がついた感じにさっと一息で書かれたのには、感心するばかりでした。


 今後は、こういう立派な花押を使って自分の証明をする必要があるような場面に出会える場面がる事を期待しましょう。

 
  久米社長が鶴川先生のご著書を手に持ってご紹介しているところ。


鶴川先生がご自分でT-shirtsに手書きされた10点を一つづつ説明をされているところです。
このあと展示物の一つ一つについてのご説明があり、今度は机を持ち込んでのワークショップ。そして各自が色紙に書いていただいたあと、T-shirtにも希望者には先生が書いてくださるということで希望者続出。そのために交流会は大幅に遅れて始まりました。


これは終了後の久米さんの会社の3軒位隣にある中華料理屋での交流パーティ。 以下同じ。


これは先生のカメラで撮ったものをお贈りいただいたのを載せてしまいます。

        みなさん話が弾み9時半までの予定が全員解散したのは10時にはなっていました。









  以上で終わります。ここに入っていない方もおられますが、ご容赦ください。

  なお、次回は6月3日(木)pm6:30からを予定しています。会場が未だ決まらずにいます。
テーマは、『能のすすめ――観る側から見せる側への挑戦――』で講師は宝生流の横井徹先生にお願いしております。

どうぞお楽しみに。